[ LandStyle Menu ] ボーリング調査
ボーリング調査は、地盤(地質・土質・岩盤)調査の最も基本となる調査方法です。
実際に孔を掘って地質の状態と強度概要を確認することが可能です。
・構造物(ビル・ダム・橋 など)建設時の地盤の強度・特性の確認
・地下水位や地下資源の探査
・地盤沈下や地すべりなどの災害対策
ボーリング調査の歴史は古く、最初は炭坑での石炭調査に用いられました。
明治時代の中期頃のことだそうです。100年以上の歴史を持った技術と言えるでしょう。
土質調査用として最も普及しているロータリー式オイルフィールド型試錘機を使用して、軟弱な粘性土は無水堀りとし、○混り土に対しては無水堀り兼用し、崩壊性土質に対してはケーシングパイプまたはドライブパイプを打ち込みながら掘進する。また、掘削に際しては地下水位の確認のため、地下水位以下までは無水掘りとする。掘進中は、回転と油圧による給圧(オイルフィールド式)、掘進速度、搬送されてきたスライムの性状、泥水ポンプ圧の変化、循環泥水の比重の変化などに注意、また、循環泥水の色調や混入物の有無などを詳細に観察して野帳に記録する。掘進装置は右下図を参照とする。
・直接的に土を目視できるため土質の判定ができる。
・あらゆる地層に対し掘削が可能である。
・硬質な地層の層厚確認ができる。
・軟弱層の性状や含有物、含水や粘性が確認ができる。
・各種土質試験を併用することで地層の詳細的な性質が
確認できる。
・砂質土の締りや粘性土の硬さの度合を判定することができる。
・調査費はやや高価となる。
・作業時間が長くかかる。
・3~5m四方の作業スペースが必要となる。
標準貫入試験は、ボーリング孔を利用した原位置試験の一種であり、地盤中にSPTサンプラーを動的に貫入することによりN値を求め、砂質土の締りや粘性土の硬さの度合を判定することができる。また、貫入時に採取した試料は土質の観察や一部を除く物理試験の試料に用いることができる。なおN値とは重量63.5±0.5kgのハンマーを76±1cmの高さから自由落下させてSPTサンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数をいう。
試験方法は「JIS A 1219 ; 2013の付属書A 設計に用いるN値を求めるための標準貫入試験仕様」により、原則として1mごとの貫入を行う。SPTサンプラーによって採取した試料は、土質、色調、状態及び混入物などについて観察を記録する。
なお、打撃回数は50を上限とし、その時の貫入量を計測する。
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